ユーザインターフェースの大切さ

『インターフェースの大切さ』というお話です。

先日の出来事ですが、80歳代であろうおばあちゃんが、ATMの操作で中々先に進められない。

街の中にあるATMコーナーだから後ろには長蛇の列。

後ろへは『金額をお確かめください』というメッセージが聞こえてくる。

何度入力しても同じメッセージが帰ってきて、何度か操作の回数を超えると『最初から操作をしてください。』のメッセージとなり、操作のやり直し。

何度も何度も延々と操作している。並んでる人を見たら、おばあちゃんだから仕方ないという顔もあれば『何やってんだ』という顔も見える。

振り込め詐欺なのかという心配もあり、思い切って近くによって『どうしましたか?大丈夫ですか?何かお手伝いすることはありますか?』と尋ねても、『自分でやらないと次来た時にできないと困るから結構です。』との返事。

悪いとは思いつつ、打たれた金額を見たら千円未満の数字を入力している。

最近では銀行内にあるATMは硬貨も引き出すことはできるのだが、街中にあるATMは概ねお札しか引き出せない。

これは明らかにメッセージが親切ではない。老若男女が使うATMなのに自身の操作の何が間違っているかが分からないメッセージが原因なのだ。

『おばあちゃん、ここはお札しか引き出せないですよ。100円玉とか硬貨は引き出せませんよ』と教えてあげた。

弊社のSEが設計したシステムならば、この場面では1000円未満の金額は入力できない画面仕様にするであろう。 たとえば ,000円 が最初から表示されていればどうだろうか。

さらにその上には『このATMでは1,000円未満の金額は引き出すことはできません。』と表示させればどうだろうか。

入力内容に対してエラーメッセージ表示させるというプログラマー的な発想より、操作するものがいかに簡単に操作方法が分かり間違えを最初から入力させないインターフェース。

操作者に寄り添ったインターフェースがシステムの完成度が高く長く使えるシステムなのである。

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